焼酎の甲類と乙類の違いと飲み方

蒸留酒と醸造酒

お酒はその造り方から大きく2種類に分けることができます。それは蒸留酒と醸造酒です。日本のお酒でいうと、焼酎は蒸留酒であり、日本酒は醸造酒です。

 

醸造酒とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作られたものです。蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるものをいいます。一般に、蒸留酒に比るとアルコール度数は低めです。

 

一方、蒸留酒は醸造酒を蒸留して作ったお酒です。アルコール度数が高く、世界各国に地域に応じた様々な蒸留酒があります。スコッチウィスキーやバーボン、テキーラ、ブランデー、ウォッカなどはすべて蒸留酒です。

 

お酒は基本的にアルコールと水の混合物です。アルコールの沸点は約78度であり、水の沸点は約100度です。この沸点の差を利用すると、お酒は蒸留によって精製できるのです。お酒を加熱するとアルコールの方が蒸発しやすいので、この蒸気を集めて再び液体に戻すと、元のお酒よりもアルコール度数の高いお酒になります。このアルコール度数を高くしたお酒が蒸留酒なのです。

 

日本酒と焼酎を比べてみれば、焼酎の方がアルコール度数が高いことは、ほとんどの人が知っていると思います。そもそも蒸留酒というものが、お酒を精製してアルコール度数を上げる目的で作られていることを考えれば、これは納得できます。